AI 関連記事ARCHICAD 操作

ARCHICADでタイル材質を取り込む際の目地調整方法|ChatGPTで正確なテクスチャを作る手順

AI 関連記事

はじめに

「材質画像(テクスチャ)」の取り込み方は別に記事を上げてあるので、そちらを確認してください。

ARCHICADで新しい材質データを取り込んで活用する方法👆

ARCHICADで建材や仕上げのリアルな質感を再現するには、「材質画像(テクスチャ)」の完成度がとても大切です。特にタイルのように目地(タイルとタイルのすき間)がある素材では、画像の端に目地が入っていないと、タイルを並べたときにつなぎ目が不自然に見えてしまいます。この記事では、ChatGPTを使ってタイル画像の上下左右に目地を自然に追加し、どこでつないでもきれいに見えるようにする方法を、わかりやすく説明します。少しの工夫で、建築パースやBIMモデルがぐっとリアルになります。

 

新規に取り込んだタイル画像の四方に目地がないと、下のように画像の繋ぎ目に目地がなくってしまいます。

         

 


ChatGPTで画像を補正する手順

手順①:画像をアップロード

まず、補正したいタイル画像(例:CRN-100.png)をChatGPTにアップロードします。このとき、できるだけ解像度の高い画像を使うと、仕上がりがより自然になります。

手順②:ChatGPTに指示を出す

ChatGPTに次のように入力します。

下のプロンプトをコピーして使って下さい

⇩画像修正加工プロンプト

この画像のタイルの「目地」を正確に認識してください。 目地とは、タイルとタイルの間にある細い線状の凹部分です。 次に、画像の上下・左右の端に沿って、既存目地と同じ質感・色・明るさの目地を追加してください。 追加する目地の幅は「既存の目地幅の正確に半分」とし、太くなったり細くなったりしないようにしてください。 追加する目地は上下・左右すべての外周に均一に配置し、既存の目地と自然に連続して見えるようにしてください。 タイルの位置・形状・縦横比・明るさ・陰影には一切手を加えないでください。 変更してよいのは外周に追加される目地部分のみです。

 

AI画像生成はなかなか、うまくいかないことが多いですが、何度かトライしてみて下さい『画像を生成する』の設定で生成した方が良いです。

ChatGPTは画像を分析し、目地の色・幅・明るさをもとに、上下左右に半分の目地幅を追加した新しい画像を生成します。結果として、タイルの模様や質感を変えずに、ピッチの合うシームレスなテクスチャが完成します。

 

手順③:仕上がりを確認

生成された画像をプレビューして、目地のつながりが自然かどうかを確認します。もし明るさや色味に違和感がある場合は、ChatGPTに「もう少し暗めに」「目地を少し細く」などと再指示することで、何度でも微調整できます。

     

 


手順④:ARCHICADに取り込む

「材質画像(テクスチャ)」の取り込み方は別に記事を上げてあるので、そちらを確認してください。

ARCHICADで新しい材質データを取り込んで活用する方法👆

ChatGPTで生成した画像を保存し、ARCHICADで材質として設定します。

  1. メニューから 「オプション」→「属性設定」→「材質」 を開きます。

  2. 新しい材質を作るか、既存の材質を複製します。

  3. 「テクスチャ」欄で、保存した画像ファイルを指定します。

  4. 実際のタイル寸法に合わせてピッチ(幅×高さ)を入力します。

  5. プレビュー画面でタイルが自然につながっているか確認します。

これで、どこまで貼り広げてもきれいに連続したタイル模様が表現できます。


きれいに見せるためのコツ

  • 目地の幅は実寸の半分を追加 するのが基本です。足しすぎるとつなぎ目が太く見えます。

  • 目地の色を自然に延ばす ことが大切です。白系のタイルでは、明るさのわずかな違いでも目立ちます。

  • 模様は絶対に動かさない ようにすることで、ピッチが正確にそろいます。

  • 明るさやコントラストに違和感がある場合は、PhotoshopやGIMPで軽く補正します。


次回 発展へ:別の素材にも使えるプロンプトを

この方法はタイル以外にも、レンガ、石張り、フローリングなど「つなぎ目が重要な素材」に応用できます。ChatGPTで上下左右にシームレス加工をすることで、素材ライブラリを自作する際にも役立ちます。これから研究して皆さんに提供していきたいと思っています。ご期待ください。


まとめ

ChatGPTを使えば、専門ソフトがなくてもタイル画像の補正が簡単にできます。目地を自然に追加することで、ARCHICAD上での見た目が正確になり、設計プレゼンやパースの完成度がぐっと上がります。画像編集に慣れていない人でも、数分でリアルな仕上がりを再現できます。